リラクゼーションセラピストは、女性からの人気が高まっているお仕事です。セラピストとして働きたいという女性が多い一方、働くときにストーカーなどの顧客トラブルに不安を覚える人も多いのではないでしょうか。
実際にリラクゼーションサロンで働く人のなかには偽名を使って個人情報を管理する対策をとっている人もいます。


現在、リラクゼーションサロン業界での集客媒体は、ネット上に公開されているサイトがメインです。
ネット上に公開されているウェブサイト、クーポンサイトでは、お客様に安心していただくため、スタッフの名前、顔写真を公開しているサロンが多いです。
ただ、人によっては自分の名前をネット上に公開するのは嫌、不安があるという人もいるかと思います。

偽名や 源氏名で働けるかどうかは、それぞれのリラクゼーションサロンによります。
偽名や源氏名での勤務を希望する人は、面接時、契約前に確認しておくといいでしょう 。

今回は、偽名、源氏名に関してリラクゼーションサロンで実際に起こった事例を紹介します。


|会社に理解してもらい偽名で働いた事例

森川さん(20代男性)の場合
森川さんは、ある整骨院チェーンの正社員。
入社1年目で給料が低かったため、整骨院での勤務と掛け持ちで、リラクゼーションサロンでアルバイトをすることにしました。
整骨院チェーンの方では【アルバイト禁止】であったためウェブ上に本名が公開できないことを面接時に伝えました。
森川さんは人柄もよく、サロン側が必要であった土曜日、日曜日の勤務勤務希望であったため、採用。
会社の理解を得て森川さんは『森さん』として勤務をはじめました。


|店の方から偽名を推奨された事例

斉藤さん(20代女性)の場合
斉藤さんが新しく入ったリラクゼーションサロンにはすでに同性の「斉藤さん」がいました。
指名予約など、予約時の混乱を防ぐため斉藤さんは「佐藤さん」と名乗り、勤務することをサロン側から推奨され、佐藤さんとして勤務しました。



|偽名使用にこだわってトラブルを起こした例

玉川さん(40代女性)の場合
玉川さんは以前働いていたリラクゼーションサロンで『美月』という源氏名で働いていました。
入店後、玉川さんは源氏名『美月』で働きたいと言い出します。 
そのリラクゼーションサロンは、クーポンサイトでスタッフのフルネームを公開をしていた。また「少しでも嘘があると信用を失う」「信用を失ってはリラクゼーション業はできない」という考え方で偽名、源氏名を許しませんでした。
玉川さんはしぶしぶ実名で勤務しましたが、ウェブ上での公開は源氏名にこだわり、クーポンサイトでの名前、写真の掲載を断り続けました。
半年後、「私の指名が伸びないのは源氏名で働けないから」という理由で玉川さんは契約解除。以前働いていた西川口のリラクゼーションサロンへ戻りました。

偽名 源氏名で働けるかどうかは、会社・サロンによります。
偽名・源氏名での勤務を禁止している店舗もありますので 、偽名・源氏名の使用を希望するセラピストは、求人問い合わせ、面接など、採用前、契約前に確認しておくといいでしょう 。

追記
偽名で勤務する場合も、会社には本名を伝えておきましょう。
履歴書などに偽名を使って働いた場合、私文書偽造罪・偽造私文書行使罪などの犯罪にあたります。