「勤務100日以内に辞めた場合、求人にかかった費用を研修費として請求する」
このようなことを言われたらどう思いますか?
「求人にかかった費用を研修費とするとか意味不明」
「求人にかかった費用をセラピストに請求するってバカなの?」
「じゃあ、100日後に辞めるわ」
多くの人がサロンに対して不信感を抱き辞めたいと思うでしょう。
そんな誰もやらないような愚策をとるサロンはリラクゼーションサロンに存在します。

今回は、会社の経費をセラピストに請求するリラクゼーションサロンについて解説します。


|セラピスト求人費用

セラピスト専門の求人サイト経由でセラピストを採用すると
6万から8万を求人サイト側に支払うことになります。

採用したセラピストの資格、経験などによりますが、
どのサイトも6万円以上かかります。

そうして採用したセラピストが短期間でやめてしまうと
サロン側としては痛い出費になります。


|求人費用を無駄にしないために

求人費用を無駄にしないためには、セラピストに長く勤務してもらうことが必要です。
採用したセラピストに長く続けてもらうには
・セラピストにとって善いお店を作る
・セラピストと店のマッチングを面接時にしっかり見極める
ということが重要になります。

しかし、中には契約書で縛って辞めさせないようにするリラクゼーションサロンもあります。

ある低価格リラクゼーションサロンでは、
「勤務100日以内に辞めた場合、求人にかかった費用を研修費として請求する」
という誓約書に署名させていました。


|契約書、誓約書の効力は?

採用にかかった費用を「研修費」として請求することは違法です。
しかし、誓約書に明記し、双方合意の上で署名したのであれば、法的効力を持つことになります。

このサロンの誓約書の問題点は3つ
・求人経費を求職者に請求する
・採用経費を研修費名目で請求しようとしている
・それらの違法行為を誓約書によって合法化しようとしている



|最後に

求人経費に限らずセラピストにお金を請求するリラクゼーションサロンは要注意。
契約書、誓約書は違法な内容でも、双方に合意があれば法的効力が生まれます。
契約書、誓約書に署名捺印する場合は十分内容に納得してからにしましょう。
もし不本意ながらも誓約書にサインした人は法テラスで無料相談を受けることをお勧めします。
※雇用契約(正社員、アルバイトなど)の場合、労働基準監督署への相談をお勧めします。

法テラスは、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所です。